皆様こんにちは、Azure Site Recovery サポートです。
今回は「PT31-HR0」アラートなどで対象のユーザーへ通知している、
Azure Site Recovery (以下、ASR ) の「クラシック エクスペリエンス」から「モダン化 エクスペリエンス」へ移行する旨の通知について説明いたします。
該当シナリオ
- Azure Site Recovery | 物理マシン ⇒ Azure へのレプリケーション
- Azure Site Recovery | VMWare VM ⇒ Azure へのレプリケーション
目次
1. このアラートが通知される理由
2. ユーザー側で必要な作業
3. クラシック エクスペリエンスかどうかの見分け方
1. このアラートが通知される理由
一部のユーザーには、下図のような正常性の勧告やメールが届いていることと存じます。
メール件名:
Classic experience to protect VMware machines using Azure Site Recovery will be retired on 30 March 2026
このアラートが通知される理由は、対象のサブスクリプション上にて「ASR クラシック エクスペリエンス構成」の Recovery Services コンテナーが存在しているためです。
ASR ではこれまで、下記公開ドキュメントで説明している「クラシック エクスペリエンス構成」による、物理マシン または VMWare VM のレプリケート構成が可能でした。
- (参考) VMware から Azure へのディザスター リカバリー アーキテクチャ - クラシック
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/vmware-azure-architecture
しかし、上記の「クラシック エクスペリエンス」は古い構成となりますので、今後は「モダン化 エクスペリエンス構成」にて、物理マシン または VMWare VM のレプリケートを構成いただく必要があります。
「クラシック エクスペリエンス」は 2026 年 3 月に廃止される予定です。
2026 年 3 月 30 日までに最新化されたエクスペリエンスへ移行しなかった場合、マシンのレプリケーションの健全性が失われ、「クラシック エクスペリエンス」に関わる機能のサポートも行われなくなります。
2. ユーザー側で必要な作業
「VMware や物理マシンの ASR レプリケーションを有効化していない」場合、対処は不要です。
「VMware や物理マシンの ASR レプリケーションを有効化しているが、モダン化 エクスペリエンス 構成である」場合、対処は不要です。
「VMware や物理マシンの ASR レプリケーションを有効化しており、クラシック エクスペリエンス 構成である」場合、対処が必要です。
下記公開ドキュメントに従って、クラシック エクスペリエンスからモダン化 エクスペリエンスへと移行ください。
(参考) クラシックから、最新化された VMware ディザスター リカバリーに移行する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/move-from-classic-to-modernized-vmware-disaster-recovery(参考) クラシックから最新化された VMware ディザスター リカバリーに移行する方法
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/how-to-move-from-classic-to-modernized-vmware-disaster-recovery(参考) Azure Site Recovery を使って VMware と物理マシンを保護するためのクラシック エクスペリエンスの非推奨
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/vmware-physical-azure-classic-deprecation#what-changes-should-you-expect
3. クラシック エクスペリエンスかどうかの見分け方
Azure Portal にて Recovery Services コンテナーを開き > はじめに - Site Recovery > 「VMware マシンを Azure に」 の下にある 1. の末尾に (従来)
が、
表示されている場合は、クラシック エクスペリエンス となります。
表示されていない場合は、モダン化 エクスペリエンス となります。
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