Azure Backup の自動的に通知されるクラシック アラートについて

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皆様こんにちは。Azure Backup サポートです。
お客様より、Azure Backup のアラート設定を行っていないのに、アラート メールが通知されるとのお問い合わせをいただくことがございます。
このようなシナリオの場合に通知されているのは、Azure Backup のクラシック アラート機能によるアラート メールであることが大半でございます。

そのため今回は、アラートの通知設定有無に関わらず、特定ユーザーに通知される Azure Backup のクラシック アラート メールの概要、ならびに停止方法についてご案内いたします。

警告

本記事は、Azure Backup のクラシック アラートの仕様に関する記事となります。

Azure Backup の組み込みの Azure Monitor アラートのみを利用している環境には、本記事でご説明するアラート メールは通知されません。

目次


1. Azure Backup からのアラート メールについて
2. アラート メールの通知を止める方法について


1. Azure Backup からのアラート メールについて

Azure Backup のクラシック アラートでは、アラートの通知設定に関わらず、下記ユーザーに破壊的な操作 (論理的な削除設定の無効化や、データを削除して保護を停止など) に関するアラート メールが自動的に通知される仕様となっております。

  • Recovery Services コンテナーが配置されているサブスクリプションの所有者 (Azure RBAC)
  • Recovery Services コンテナーが配置されているサブスクリプションの管理者 (従来の管理者)
  • Recovery Services コンテナーが配置されているサブスクリプションの共同管理者 (従来の管理者)

通知されるアラート メールは、例えば下記の様なメールとなります。

詳細につきましては、下記ドキュメントでもご説明しております。
・ Azure Backup を使用してクラシック アラートをバックアップする - Azure Backup | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/move-to-azure-monitor-alerts#notification-for-backup-alerts
抜粋 :

破壊的な操作 (データを削除して保護を停止など) が実行されると、アラートが生成され、Recovery Services コンテナー用に通知が構成されていない場合でも、サブスクリプションの所有者、管理者、共同管理者にメールが送信されます

2. アラート メールの通知を止める方法について

クラシック アラートの破壊的な操作に関するアラート メールの通知を止めるには、Azure Backup の組み込みの Azure Monitor アラート機能のみを有効化し、クラシック アラートの機能を無効化してください。
設定手順を以下にご案内いたします。

2.1 組み込みの Azure Monitor アラート機能を有効化する手順

  1. ご利用環境にて、Azure Backup のクラシック アラートを無効化しても問題の無いことを確認します
  2. ご利用の Recovery Services コンテナーの、”プロパティ > 監視の設定 : 更新” を選択します
  3. 監視の設定画面にて、”バックアップ用の Azure Monitor アラートのみを使用” オプションのチェックを入れ、設定を保存します

Note

Azure Backup のクラシック アラートは、2026 年 3 月 31 日をもって廃止される予定となっております。

もし現時点で Azure Backup のクラシック アラートをご利用である場合には、下記ブログ記事にて組み込みの Azure Monitor アラートへの移行方法をご案内しておりますので、適宜ご確認ください。

・ QL4L-5D8 XNV5-HTZ クラシック アラートから Azure Monitor を使用した組み込みのアラートへの移行について | Japan CSS ABRS Support Blog !!

https://jpabrs-scem.github.io/blog/AzureBackupGeneral/HowToMoveClassicAlert/

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